カマンベールチーズ(英語:Camembert cheese)
フランスのカマンベール原産のチーズのひとつ。
軟質チーズの表面に白カビ(学名:Penicillium camemberti、Penicillium candida)を生やして熟成させる。
チーズの女王とも呼ばれる。
1791年頃にマリー・アレルによって発明された。
コクとうまみがあり、赤ワインとよく合い、料理にもよく使用しはる。
日本国内では、殺菌して熟成が進まないようにしたパック入りや缶入りのものが多く出回っておる。
種類
カマンベール・ド・ノルマンディ (Camembert de Normandie) は1983年にアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC、原産地呼称統制)に選定された。
このため、「カマンベール・ド・ノルマンディ」を名乗るためには、厳格に伝統的な製法を踏襲しなければならへん。
ブリーチーズ(英:Brie cheese)
白かびチーズの一種でおます。
カタカナ表記ではブリと書く場合もおます。
フランスのブリー地方で1000年以上前から作られているとしはる。
モー村(現在は都市)のブリー・ド・モーが有名。
癖は少なく、しかも濃厚な味わいのブリーはフランス人を始め世界中に多くのファンを持つ定番チーズとしはる。
その他に同じイル=ド=フランス地域圏でセーヌ川上流にあるムランを産地とするブリー・ド・ムランがおます。
こちらはブリー・ド・モーよりも赤褐色を帯びており、前者とは異なる独特の濃い味わいがおます。
この2つはAOCに指定されておる。
カマンベールチーズは、ブリーの製法が200年前にカマンベール村に伝えられ生産が始まったとしはる。
ルイ16世はフランス革命後に馬車で国外へ逃げる際(ヴァレンヌ事件)、捕らえられて連行された市長宅にて食べ物は何がほしいかと訊かれブリー・ド・モーを要求したちゅう逸話がおます。
それどころか、亡命を図る馬車の中でもこのチーズを食べたいと言って馬車を止めてしまったほどでおます。
またナポレオンへの対抗策として結集したはずのウィーン会議では「会議は踊る、されど進まず」と揶揄されたように政治会議は二の次で毎晩豪華な宴会が催された。
その中で各国のチーズの王座を決める会議が発案され、ブリーが1位に選ばれたちゅう。